ラヴィンツァラ・シネオール(Cinnamomum camphora BS1,8-cineol)
【一般名】
ラヴィンツァラ・シネオール
【植物名】
Cinnamomum camphora
【科目】
クスノキ科
【抽出方法】
水蒸気蒸留法
【生育段階及び
抽出部位】
葉
【原料植物産地】
マダガスカル
【生化学的特異性】※%値は製造元提供の参考基準値
1,8‐シネオール(モノテルペンオキサイド)65%
ピネン(モノテルペン)20%
α‐テルピネオール(モノテルペノオール)10%
【特徴など】
ラヴィンツァラは、ゲッケイジュ科で日本ではクスノキとして知られる樹木です。
非常に用途が広く、無人島に一本だけ持っていけるとしたら、このラヴィンツァラを選ぶ、という人もいるほど、人気の高い精油です。
16世紀から17世紀ごろ、クスノキが中国からマダガスカルに輸入され、マダガスカルの高台に植えられたクスノキは変異し、現在のラヴィンツァラに進化したと言われます。産地によって含有成分が異なる、ケモタイプの精油です。日本のクスノキからとれる精油(カンファ―の含有が多く、アロマテラピーでの使用はほとんどありません)とは、成分が異なります。
マダガスカルの土壌で育ったラヴィンツァラは、クスノキに含まれるカンファ―は無くなり、1,8シネオールが豊富に含まれるようになりました。
マダガスカルでは、「良い葉」を意味します。(ラヴィーナ=葉、ツァラ=良い)。
『マダガスカル大島の歴史』(Histoire de la Grande Isle Madagascar)1661年ではじめてラヴィンツァラについて言及されており、それは、奇跡的であらゆる種類の病気や感染症を治すと説明されています。ラヴィンツァラの精油が、薬剤師であり科学者であるアントワーヌボーメによってはじめて抽出されたのは1775年のことでした。数年後、植物学者のピエールボイトーはその治療効果を研究し、説明しました。
マダガスカルの固有種である、ラべンサラアロマティカRavensara Aromaticaとは組成、特性ともに異なります。
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